〝キィーー〟


彼の姿を確認し、外へ出るため扉を開けた。




ふぅ...




深呼吸をして、歩き出す。




「あっ、あの!」




「...ちっ.....に..なに、?」



い、今、舌打ちした..よね?




「あっ、いや。あの…4月の事、覚えてますか?あなたに写真を撮ってもらった1年の、北条といいます」




「名前なんかしらねーよ。あぁ、けど
写真撮ったよーな気もするわ」




「あっ、ほんとですか!覚えてくれてて嬉しいです!」




「..あっそ。で、なに?」



うっ..めっ、めげないもん!




「そのっ、お礼をしたいなって思ってたんです」




「..ふーん、で?何してくれんの?」