じーっと、考えていると..



「確かにさ、今すぐ気持ちを伝えても
きっと何も変わらないと思うの…
彩那もそう思うでしょ?」




そうだよね…




だけど、どうしたら彼に近づくことができるのかな..?





「..うん。私もそう思う。じゃあさ、
どうしたら、せ..せめて友達になれるのかな?」





すると、ゆあはムッとした顔で私の方へ身を乗り出してきた。




わ、私。何か悪いことした...?




「あ、えと…ん?」



「あのねぇ、彩那。友達、友達って言ってたら本当に一生、進展しないよ!」




「は、はい…」



私は、その強い言葉に押し潰れそうになった。




「彼女になりたいなら、彼女になれるような努力をしなきゃ!」





その通りだ。



今、ここで弱気になってても仕方ない。





「ねぇ、ゆあ。遅いかもしれないけど、
前の時、写真のお礼、結局言えてないし
言いにいくよ!それで名前を覚えてもらえるようにする!」





「うん!そうしなよ!なんなら、教室までついていってあげようか?」





「大丈夫!1人で行ってくる!」




「そっか。頑張ってね!」




そして、私は屋上を後にしたーー。