「で?彩那は、入学式の時に写真をとってくれてた彼に片思い中ってこと?」




「あ、いや..なんていうか…」



「まぁー、彩那は恋が何かっていまいちよく分かってないもんね」




「う、うん…正直よく分からないんだ。
だけど、惹かれてるのも現実だし…
もう、頭がパンクしちゃいそうだよ..」




「そっかぁ..だけどね、彩那。一つだけいい事教えてあげる。その気持ちはさ、
紛れもない “恋” だと思うよ」




「やっぱり、そうだよね…
だけどね、ゆあ。私、これから何をすればいいのかわかんないんだよ」




私がいくら、彼を好きでも…




向こうは入学式の日のことなんて覚えてないかもしれない。




ましてや、私の名前なんて知るはずもないんだし。





ほんとに、どうすればいいんだろう…