なんとなく冷たい風が吹いてきた頃 あたしたちはようやく腰を上げた。 「恵美……??」 低い声に呼ばれたあたしはゆっくりと振り向いた。 最初から期待なんてしていなかった… けど。 ここで こいつにだけは 会いたくなかった――