夏休みが明けると学校は体育祭に向けて授業を体育に変えるほどに焦って練習が始まった。
体育祭まで一週間。
わたしは走らせるのが怖いと先生に言われて謝りながら体育祭は見学してくれと言われ、泣く泣く見学…。
加宮さんは相変わらず運動オンチだけど必死に頑張っている。
宮沢はもともと運動神経がいいから楽しそうに遊んでるかのように練習してる。
それは綾野も同様。
足はすっかりよくなったようで絶好調。
リレーの選手にまで選ばれた。
わたしはそんな三人を見ながら木の陰に座って歯がゆい気持になる。
ほんとだったらわたしもリレー走るはずだったし、加宮さんと練習したかった。
体育祭は見るだけだからその分応援しようなんて思っていたら、綾野がわたしのほうへ走ってきた。
意味わかんなくてパニックになる。