「…わたし将来、子供に関わる仕事に就きたいなぁ」
「天職だな、俺は医者になる」
意外な気がしたけど、頭がいい綾野にぴったりだななんて思ったりもした。
「病気で、苦しむ人を助けたいんだ」
「…綾野ならきっとなれるよ」
わたしがそう言うと綾野が嬉しそうに、ニッと笑う。
「由梨香がそう言ってくれんなら、俺は何にだってなれそうな気がする」
「わたしも、綾野がいてくれるならなんでもできる気がするよ」
お互いの目を見て少しドキドキして、そして笑い合う。
なんか永遠な気がした。
この人とずっと居れるんだって思った。
どんなに長い時間だとしても綾野といるとあっという間に感じる。
時間が短くて、足りないような。
このまま時間が止まればいいのになんて。
そんなことばかり考えていた。