放課後の部活。
実樹と可愛い後輩たちはペース走を頑張っている。
ペース走は1週する事にどんどんタイムを早くするから気を抜くと死ぬ。
わたしはタイムを測る係。
これもまた大変。
「よっ」
隣に座ってきたのは陸生。
「よっ…て、部活は?」
「あぁ、今休憩」
陸生は汗をタオルで拭いている。
「足、どうなんだ?よくなってんの?」
「うん、前よりはずいぶんと痛みはなくなった」
そうかと陸生はいう。
何、笑ってんだ。
「ま、頑張れ」
陸生は立ち上がるときにわたしの頭をポンッとやる。
「うん、陸生も」
傍からみると付き合ってるように見えるのかな。
よく勘違いされるし…。
それより陸生は実樹のこと気づいてるの?