僕。
神谷達也。17歳。
本当なら高校2年生なんだけど、今は違う。
僕は、逃げたかったんだ・・・。
「ちょっと達也。掃除ができないからしばらく外に行っててくれないかい?」
扇風機の前で横たわる僕に話しかけたのは祖母だった。
「わかった。」
そして僕は重い腰をあげ、財布だけを掴んでビーチサンダルを履き、玄関の扉を開いた。
「あちぃ〜。」
初夏。
まだエアコンをつける程でもないが、やはり外は暑かった。
外に出るのに抵抗を感じたが、今更家の中に戻ってもきっと掃除機の音と舞い上がる埃にうんざりしてしまうだろうと考えたら、このまま晴天の下をぶらぶら歩いている方がマシだと言う結論に至った。
僕は今、東京の実家を離れ田舎の祖父母の家に住んでいる。
東京にいても両親は仕事で忙しく、顔を合わす事はほとんどなかったから、ちゃんとした手料理を食べられるこっちの生活は僕の健康面では丁度よかった。
神谷達也。17歳。
本当なら高校2年生なんだけど、今は違う。
僕は、逃げたかったんだ・・・。
「ちょっと達也。掃除ができないからしばらく外に行っててくれないかい?」
扇風機の前で横たわる僕に話しかけたのは祖母だった。
「わかった。」
そして僕は重い腰をあげ、財布だけを掴んでビーチサンダルを履き、玄関の扉を開いた。
「あちぃ〜。」
初夏。
まだエアコンをつける程でもないが、やはり外は暑かった。
外に出るのに抵抗を感じたが、今更家の中に戻ってもきっと掃除機の音と舞い上がる埃にうんざりしてしまうだろうと考えたら、このまま晴天の下をぶらぶら歩いている方がマシだと言う結論に至った。
僕は今、東京の実家を離れ田舎の祖父母の家に住んでいる。
東京にいても両親は仕事で忙しく、顔を合わす事はほとんどなかったから、ちゃんとした手料理を食べられるこっちの生活は僕の健康面では丁度よかった。