ぼうっとしていたら、瞬があたしの顔を覗いた。


「ちぃ?」


「あ、ううん。瞬はビンゴ開いた?」



「まだまだ。・・・・ちぃはいい感じだな。」




ビンゴが終わって見比べるカード。
結局ふたりしてダブルリーチどまりだったみたい。




きらきらのツリーの下、段差に腰掛けて、並んでツリーを見つめた。



この煌びやかでカラフルな世界。


沈黙も悪くない。



イベントが終わったからかな、人がずいぶんと減った。




「ちぃ、ビンゴの前に言おうとした話だけど。」




「うん。何?」




「・・・俺さ。」






「「・・・・・。」」





待っても待っても、言葉の続きは一向に始まらない。