翌日の午前に、別室で説明を受けた。


あとは、お母さんだけが残って、説明をうけてる。


体力のないあたしだけが病室に戻ってきて。


いつから待っててくれたのかな。


病室には瞬がいた。



目を真っ赤に腫らすあたしを、瞬はぎゅっと抱きしめた。




「ドナーみつかって・・・よかった。」




瞬の低い声が体に響いた。



・・・瞬は生きれる希望を、喜んでる。




あたしはきっと、そうじゃない。




「瞬。あたし・・・。移植・・・したくない・・・。」