佐伯くんはどんどん私の腕を
しっかり握ったまま進んでいった。


到着した場所は屋上。


『なぁ??太輔って呼べって言ったじゃん。』

『いつまで佐伯くんとか呼んでるわけ??』

「つい...ごめんね...男の人を下の名前で
呼ぶ機会なんて今までなかったからさ。」

『ふーん...結愛。おれさ、いまたくさんの
やつに告られてんの。どうしよっか??』



「え。どうしよっかって...」