あれから、何分たっただろう...

「佐伯くん...もう、大丈夫。
ほんとにありがとう。」

『なぁ、太輔でいいから。』

「え??いや、でも。」

『いいから...な??ほら呼んでみ??』

「た...たいすけ...」

『今度からそう呼んで...な??』

「うん!!」


おれは、この時結愛が
すっごくかわいくみえたんだ。

これから、結愛がもっと楽しそうに
笑う姿をみたい。おれが引き出してやりたい。
そう、思った。