「わたしね、一人暮らししてるの。
7歳の時に親が死んだから。」
「しかも、殺されたんだ...家に入ってきた
強盗犯に。私の目の前で。」
「その日さぁ、雨だったの。だからさ、
証拠は雨に全部流されちゃって。
アスファルトに残るはずの足跡も残ってなかった。
証拠不十分で操作は打ち切り。
今も犯人はどこかで生きてるの。」
「あの日雨じゃなければ証拠は残ってた。
今の警察の力なら必ず犯人を
捕まえることができてた。
天気は仕方ないってわかってたけど、
雨を恨むしかあの時のわたしにはなかったの。」
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