ほかの人はわたしが雨嫌いだということを
知らない。唯一知ってるのは美玲だけ。

たまたまあの日、佐伯くんに
独り言を聞かれて知られただけ。

なんで佐伯くんはそんな悲しい表情を
するの??私の問題なのに...。




わたしは、あの日のことをすべて
美玲に話した。

『佐伯くん優しいんだね。』

「うん...。」

『話してみたら??全部。
佐伯くんから聞いてきたんだから
最後まできっと聞いてくれるよ!!』

「...うん...」