「……の〜あ〜ぁぁあああっ!!」
6月のある日。朝のHRの後。
少し気分が下がっちゃうような曇り空の下、
少し騒がしい教室を見ていたら、
私―――神崎のあの親友、凛がうなだれた感じで私のところまでやってきた。
「凜……どうしたの?」
「あたしの隣の席っずっといなかったじゃないッスか…期待してたッス…でもぉぉ」
はぁ…としょんぼり肩を下げてる凜。
うーん…何があったのかな…
あ、そうだ今のうちに自己紹介と凜の紹介をするね。
私は神崎のあ。
高校1年生。
(ユイシロ)
結白学園って言う高校に通ってるの。
クラスは1-D組。
そして、私のお家はちょっと特殊で
お母さんがロシア人お父さんは日本人で、
私はハーフなんです!
それでちょっと外国人顔で、
髪の毛の色がレグホーンっていう薄く、透き通った金髪とエメラルドみたいな瞳を持ってるの。
お母さん譲りで私の自慢なんだ〜
それと…凜の紹介だね。
本吉凜-ホンモトリン-
私と同い年で中学校からずっと一緒。
口癖は語尾につく「○○ッス」で、
イケメン観察が趣味らしくて、
暇な日はよく街中に行って観察したりしてるとか。
凜はすごく可愛いから、
変な人に絡まれなきゃいいけど……
小麦色の肌に可愛いえくぼ。
くりくりな目と無邪気な笑顔。
この無邪気な笑顔をみたら誰でも好きになっちゃうよ。
あと、もう一人いるんだけど……
「……ちょっとー、のあ聞いてたッス?」
「えっ!?あ、ごめんごめん、もう一回話して?」
流してたのがバレちゃった…
ごめんね凛…
「しょーがないッスねー。えっと…」