……ん?きゅん?
……気になるけどそれどころじゃないから置いておこう。
「………じゃあ、ライン、教えて。……色々連絡する時、楽だから。あと番号も。非常用」
「わ、わかったっ!まってね…」
普段の表情に戻り、黙々とラインと番号を交換する彼。
なんだか、拍子抜けを
でもライン交換できて、簡単に連絡する術ができたから嬉しいなぁ…
「……よし。これで終わり」
「あ、う、うん。じゃあ、帰るね?」
「まって。ラインとか、誰にも教えないで。……教えたら、どうなるかわかってるよね?」
「……う、は、はいぃ…か、帰りますっ」
無表情だけど、どこか冷めた目で言われたらとても怖い。
まるで、氷の様だと思った。
私はダッシュで温室を出て、走りながら夏海達にラインをして食堂に向かった。
ううぅ。怖かったぁ…