岡崎くんと言う人に連れられて屋上に到着。


ううん、なんかソワソワするなぁ

と思ったその時。


「…か、神崎さんっ」


と岡崎くん。

心なしかほっぺたが真っ赤。










あ、思い出した!


これ最近よくある……


こくh……「…す、好きなんだ!」



「は、はい…」



やっぱりそうだった……

うーん。どうしよう。


「よかったら付き合ってください。



……ダメか?」


こてんと首を傾げて少し懇願するように上目遣いをする彼。

岡崎くん……どこかで見た気がするんだよなぁ…



どこだっけ?




それより、ど、どうしよう……



うーん。とりあえず!



「…あ、えっと…あまり知らない人だしよくわからないので…ごめんなさい… 」




ん?

断ったからなのか岡崎くんから黒〜いオーラが。


ちょっと怖いかも……


私は少しずつ壁に近寄り岡崎くんから距離をとった。





のが間違いで。




私をギロリと睨むように見て、走って近付いて来た彼から怖くて逃れられる訳もなく。


逃げないように壁ドンをされてしまった。


「……バカだね神崎さん。自ら壁に寄るなんて」


そう冷たく言った岡崎くんはさっきとは全く別人で。



ど、どうしよう……





「……や、はな…っしてっ」




岡崎くんの胸を押しても全くびくともしない。


脚が震えてるよ…

怖い!



助けて……


「_________そこまでにしたら?……神崎さん震えてるよ」


「…は?お前誰?」


そういって給水タンクがある屋上のドアの上からひょっこり顔をだしたのは。










黒髪ウィッグと黒縁眼鏡をとったハチミツ色の髪をした王子様みたいな彼で。




「……か、みさき…くん?」


「……それ以外誰いるの?神崎さんは馬鹿なの?……それとその顔。随分間抜けだね」


へ……


そ、そんなのひどい!
マヌケじゃないもん!


それにこの顔はお母さん譲りの顔なんだからっ



「………おい、なんなんだよお前!神崎、貴様今すぐ押し倒すぞ!?」



「や、やめてっ」


「………だから。振られたからってそういうのうざい」



―――――――…トン。


上から飛び降りた……と思ったがそれだけじゃなく、そのまま……


「…ちょっと神崎さんは頭下げて」


と言った神咲くんに従い少し頭を下げた。


ゲシッ…ガンッ


「…ぐほぁっ」


私の反対側のネットには伸びた岡崎くんが。



へ………?


な、何が起きたの?