「すいません。ちょっといいですか?」
その声で、私を取り囲んでいた男の子たちがさっとよけた。
「この子、俺の好きな子だから、こういうのやめてほしいんだけど。」
そういったのは‥
「いーくん!?」
そして、その後ろにいるのは‥
S4!?
もうなにがなんだかわからなくて固まる私。
私のことを取り囲んでいた男の子たちはさーっといなくなった。
「びっくりしたぁ‥」
「さくらちゃんは1人?」
いーくんは不思議そうに尋ねる。
「あ、友達が‥いたんだけど、ちょっとどっか行っちゃって‥」
そう言うと、いーくんは少しきつい口調になる。
「さくらちゃんは可愛いんだから、一人でフラフラしてたら危ないよ。」
「そんなこと‥」
「あるから。だからさ、友達が戻ってくるまで俺らと、どう?」
「えっ、えー!?」