「きゃああ!?」

「アマンダ!?」


焦る気持ちがあたしの足運びを狂わせた。


ザアッと足元を滑らせて、大きく横向きに倒れ込んでしまう。


左の足首がグキッと捻じれて、同時に強烈な違和感と痛みが走った。


(痛・・・・・・!)


グッと顔を歪め、手で関節部分を抑えてうずくまる。


捻じった部分に、ものすごく不快な膨張感があった。


たぶんこれ、捻挫だ。結構ヒドくいっちゃったかも。


バカ! ケガなんかしてる場合じゃないのに、あたしのドジ!


「里緒、見せてみろ」

「いい大丈夫。心配ないから」

「いいからお見せよ。ほら、早くおし」


しぶしぶケガをした部分を皆に見せると、関節がコブみたいにボンッと腫れている。


「すごく腫れてますわ。かなり強く捻じりましたわね」


「この足でこの悪路を歩くのは無理だぞ」


「どれ、あたしが治してやるよ」


「いい。そんな時間ないもん。早く行こう」


立ち上がって歩き出そうとした途端に、足首に強烈な痛みが走ってヒザが崩れてしまった。