「すっごいなこの部屋。ほぼ生活空間じゃんかー」

「そーでしょー。いろんなとこから集めたんだよねー」

この部屋にはパソコンが4台にソファー、テレビ、多種多様な本など食料さえあれば普通に生活できる空間になっている。

「でも、パソコン4台は多いだろ。またなんかすんのか?」

「そーだよー。ここは来週から文芸部室になりまーす」

唐突すぎたのか驚く2人。タイミングミスったかな?

「……部長は」

「私。設立者も私。顧問は担任。部員は2組から2人、1組から1人で全員女子」

「活動内容はー?」

「2ヶ月に1回の部誌発行。1冊100円が基本料金」

「マネージャーはどうするんだ?」

「続けるよ?文芸部は緩ーくやりたくてねー雑談コミュニティー的な?」

「……まぁ莉愛の自由にするといいさ。いまだに女子とまともに話してないんだろ?交友関係を広げろよ」

「っうん!ありがとう湊」

マジ親友最高!!

(やっぱ付き合ってるよーにしか見えないんだけどなー)

なんて、誰かに思われているなんて私たちは考えてすらいないのだけれど。