「陸斗....
私、でもまだ夕陽が」





「それでもいい。
そんなの昔からぢゃん。
沙耶が夕陽の事好きなんてさ?」




「陸斗... ありがと」



陸斗の気持ちはどんどん
伝わってくる。






それと同時に夕陽も思い浮かぶ。










「沙耶?
夕陽に一緒に会いにいこ?
会わなきゃなんも始まんねえよ。」








え!?....








「どこにいるかも分からない。
夕陽に夕ちゃんに会うの怖いよ...」





涙が次々と溢れでる。




陸斗、ごめんなさい。





"夕ちゃん"


久しぶりにそお呼んだかも...
夕陽の事本当は夕ちゃんと呼んでた。




でも、最後に冷たく



「夕ちゃんって呼ぶな」


って言われてしまったんだ....








「俺、夕陽の場所わかるかも。
引っ越した時にかーちゃん
教えてもらってたから。

俺だって怖いよ?
沙耶は俺や美鈴以上に怖い
かもしれないけどさ?
がんばろーよ!進もうよ!」







そおいって頭を撫でてくれていた。









「ありがとう。
でも... 私ちょっと考えるね。」






夕陽に会う....






会いたい、よ?




でも、それ以上に




怖いよ......




この日から夕陽の事
ばっかり考える様になってしまった。