そう言われて、その言葉がストンと胸に入り込んで来た。



小難しく考え過ぎ、か。


確かにそうだったかもしれない。


色んなモノを取っ払って……。



「この際だからぁ、真央もぶっちゃけちゃいまーす!」



色々考え込んでいると、真央が突然背筋を伸ばして起き上がった。



「実は真央、中学の時から井瀬君のことが好きでしたぁ!」



「「ええっ!?」」



い、井瀬を……!?


ギョッとしながら真央の顔を見ると、頬をピンク色に染めながら目を潤ませていた。



「な、なんで井瀬なの?」



チャラチャラしてるし、めちゃくちゃ女タラシじゃん。



「一目惚れだよぉ。でも軽いし、チャラいし……その辺の女と同じに見られたくないからさぁ」



“どうすればいいのかわかんないんだよねぇ”



真央はそう続けた。