「えー、そうなのぉ?ついにぃ?きゃー、おめでとぉ」



ま、真央まで……。



「えと……知って、たの?」


あたしがしんちゃんを好きって。



ギクリとして思わず目を見開く。



なんで……?


え。



「隠してたつもりだろうけど、小夏見てたらバレバレだよ。ね?」



奈子が苦笑しながら真央の方を見る。



「そうだよぉ。小夏はすぐ顔に出るしぃ」



「ウ、ウソ……」



知らなかった。


2人があたしの隠した気持ちに気付いていたなんて。



「何年一緒にいると思ってんのよ?」



「えーとぉ、まだ1年ちょいだよぉ」



ケラケラ楽しそうに笑う真央と奈子。


隠してたのに、2人は怒るどころか笑ってくれている。



「ごめん、隠してて」



口に出すのが辛くて言えなかった。


劣等感とかコンプレックスとか


しんちゃんへの想いの他にも、色んなモノがのしかかって。