『ただいま〜。』
親は仕事で弟は部活、誰も家にいないけど、つい言ってしまう。
涼「おかえり、姉ちゃん。」
誰もいないと思っていたのに、弟が家にいて、つい驚いてしまった。
『涼、部活はどうしたの?』
我が弟、鈴木 涼夜[りょうや]は双子の弟でバスケ部だ。
涼「今日は部活休みなんだよ。」
『へー、そうなんだ〜。』
そう言って、私はお菓子とジュースをもって部屋に行った。
私は基本部屋から出ない。面倒臭いから。
夕食も家族とは殆ど一緒に食べたりもしない。皆が食べ終わった後にタイミングを見て食べる。
親はよく私と涼を比べたがる。
涼は勉強も結構出来る方だし、部活も頑張っていて、明るい。
青春してそうな、男子だ。
それに比べて私は、面倒臭がり屋だし、勉強も出来ない、部活だって入ってない。
そんな私達をいつの間にか比べ始めて、涼にはよく褒めて、私にはよく怒鳴る。
だから、夕食とかは気まずくなるか、私は皆とずらして食べる。