「中学の恋は辛かったね?」
凛には何でも見抜かれてしまう…。

そう

私が今泣きそうなことも…。

「平気!」

泣いちゃダメ…。
ここで泣いちゃダメ…。

自分に必死に言い聞かせた。

「ちょっとトイレ!ごめん。先に帰ってて」

凛がとっさに走って行った。

ありがとう…。

もう涙が流れていた…。

凛の優しさが余計に悲しさを倍増させる。

凛という存在の大切さがわかった。