久し振りに夢を見た。
小さい時の夢。
狂ってしまいそうになったあの日々。
地獄のようで、もう希望なんてものはどこにもなくて。
ただ悲しい日々。
「悠……!」
悠は目を覚ました。
ぼやける視界にいたのは土方だった。
悠は目を擦りながら体を起こした。
「あ…れ……?土方さん、どうしたんですか?」
いつも仕事ばかりで部屋から出てこない土方が今、自分の部屋にいる。
寝ぼけながらそれに驚いていた。
「襖開けたらお前が倒れてるしよ…。何かあったのかと思っただろ。」
「あ……。すみません、呼んでたんですか?」
悠は寝に入ったというより倒れていた。
そういう風に見えていたのだろう。
「お前は怪我してねぇのか?」
「はい。……それより、聞きたいことがあったんですよね?」
顔に書いてるよ、土方さん。
バレバレだよ。