「怪我は?」


「誰もしてません。悠さんは?」


「私もない!」


悠は笑った。
そして、大きな欠伸をした。


「寝るかな…。眠いや…」


悠は五人と別れて部屋に入って籠手を取り、刀を腰から抜いた。
静かな部屋で一人横になった。





『裏切り者。』





その言葉が頭から離れなかった。
悠は天井をじっと見て手を伸ばした。


「私は…最初から貴方たちの仲間じゃない。」


ボソッと呟いた。
伸ばした手をギュッと握り締め、目を閉じた。













『いやだ…!いやぁぁぁ!!』




暗い、怖い、痛い…


もう嫌だ…