「行くぞ。」
組は二分割された。
近藤と土方にそれぞれ別れた。
ただ、怪我人や病人だらけの今、出せる人は少ない。
池田屋に向かう近藤隊は少ない。
零番組も混ざっている。
「悠、気を付けろよ。」
「土方さんこそ。…それに私は死なないですよ。」
そして、分かれた。
皆、防具などを付けている。
「悠、それしか付けないのかー?」
悠が付けていたのは腕に付ける籠手のみだった。
それも少し派手な赤色のものだった。
「あ、平助は知らないのか。というか、土方さんしか私の戦ってるところ見たことないんだ。」
「藤堂組長!こいつ、本当凄いんです!」
和田が会話に入り込んできた。
そして、悠のあの島原での出来事を語る。
「へー…。じゃあ、今度一緒に島原行こうよ。……生きてたらね。」
「絶対、死にません。その時は平助の奢りでお願いしますね。」
悠の口調が変わったということは戦闘態勢に入ったのだ。
そして、池田屋の前。