悠は一人部屋にいた。 組長になったからと部屋を分けられた。 悠自身、別に一緒でもいいと思っていた。 でも、そうもいかないようだった。 「あぁぁ!!ぐっ……ぎゃあぁ!」 蔵から叫び声が聞こえた。 土方が連れてきた喜右衛門を拷問にかけているのだ。 蔵にいるというのに此処まで聞こえてくる声。 『お前は何処に行っても俺のものでしかない。』 悠は耳を塞いで小さくなって座った。