「大丈夫です!悠は俺たちの為にやってくれているので!」


和田はそう答えた。
周りにいた零番組の隊士たちも頷いた。

原田は涙を浮かべた。


「お、お前ら……。いい奴だな!聞いたか!俺の隊士たち!」


「はい!」


「よし!巡察に行くぞ!!」


十番組の人たちは騒がしく出ていった。
何とも言えず、ただ熱い組長であった。






「女に剣術を教わるなんて…」



「男としてあり得ねぇ…」



そう呟く隊士もいた。
惨めに感じることもあった。

けれど、一生懸命に稽古をつけてくれている悠の為にも零番組の隊士たちは誰一人として諦めず、文句の一つも言わずに悠についてきていた。


「さて、行きましょうか。」


中村に続いて零番組の隊士たちは道場に向かった。