「土方さんやるぅ~。じゃあ、遊びに行こうか。左之、平助、島原には行かないよ。」
「えー!?」
原田が最初に反対の声を上げた。
それに土方に渡されたお金は島原に行けるほど入っていない。
本当にその辺で団子などを食べる程度だ。
「悠!行こうぜ!」
藤堂が悠の手を引いた。
「あ!平助!抜け駆けはずりぃぞ!」
その後を原田が追う。
永倉はその後ろをついていくようにゆっくり歩いていく。
「楽しそうですねぇ…」
そして、その更に後ろに沖田がいた。
気配もなく現れた沖田に四人共驚いた。
「私も混ぜて下さいよ!」
沖田はにっこり笑ってついてきた。
「あ!総司!僕から悠を離さないでよ。」
「え?何のことですかー?」
沖田は藤堂の手を離し、悠の手を引いて先に歩いていった。