「あははは!!強いですねぇ…。負けちゃいました。」


正気に戻った沖田は声を上げて笑った。
悠はふぅと一息ついた。


「まさかここまでやるとは…」


「侮らないで下さい。私だって生半可な気持ちで此処に来た訳じゃありませんから。」


悠は木刀を元の位置に戻した。


「そうですよね。大丈夫です!私が意地でも守ってみせます!……って貴女に負けた私が言っても説得力ありませんけど…」


悠は首を振って笑った。


「そんなことありません。頼もしい限りです。沖田組長。」


土方は少し安心していた。
悠が沖田を倒したことによって何かが起こるのではないかと思っていた。

だが、案外何ともなく安心したのだ。