横薙ぎの刃!!

これは当然の如く、皇帝のイアイによって弾かれる。

だがその弾かれた反動を利用して。

「はぁっ!!」

私は体を反転させ、後ろ回し蹴りを放つ!!

「むぅっ!?」

咄嗟に左腕で蹴りを受け止めた皇帝。

しかしその腕は痺れたに違いない。

…大国との戦が終わってから、紅と約束した。

体術を教えてくれと。

この蹴りは、まさに紅直伝の技。

体重を乗せた、強烈な紅流の蹴りだ。

動きの止まった皇帝に対し、私は一気呵成に刃で攻め立てる!!

痺れた左腕は動かない。

右手のみでカタナを握り、皇帝は私の攻撃を捌くのに懸命だった。

…私と紅、二人で戦うとはこういう意味だ。

私の中には、紅から受け継いだ技がある。

紅から受け継いだ精神がある。

その技と魂を以って、皇帝と帝国の脅威を退ける!!

「もらったぞ、皇帝!!」

防戦一方の皇帝に対し、私は突きを繰り出す!!

だが!!