昔から目立っていた

長い黒髪 誰が見ても顔立ちがよくて モデルのようなスタイル

そんな愛衣は どんなとこでも 目立ち モテていた その影響で 女から 嫉妬を受け いじめられ

近くには雛乃しかいなかった。

そんな 曇天の夜

逃げて 走って 走って 走って

捕まった

鬼ごっこのような瞬間は 二度と忘れない

「逃げんなよ 」

その一言で 愛衣が恐怖に捕まった

切り裂かれるひとつ前の制服

腫れ上がる頬 動かなくなった左足

息が止まる 死ぬんだと思った。

最後をやられる前に 助かったはずなのに

全てを失ったような 輝きを失った瞳

そのトラウマが 愛衣を苦しめていた

思い出す度に過呼吸を起こし 薬はなくてはならない存在だった

それでも いつも あの場所へ戻る

そして 今回も戻ってきてしまった