生徒指導室に呼ばれた 彼方は

なにがなんだか全く理解していなかった

隣にいる雛乃だけが 全てを理解していた

無表情で正気を失った彼方はいつものハイテンションとは 似ても似つかない


「何があった 説明しろ」

なんでこうなったのか 自分が何をしたのか

全くわからない

ただ 馬鹿な頭でも 自分が してはいけないことをしていたことだけは理解していた

「なんでこうなった 片桐分かるか」

ゆっくりと息を吸い

全てを話した