ーー放課後。


「みーつきっ帰ろ!」

「ちょっと待ってー…よし、行こ!
じゃあね、瑠伊」

「ばーい、瑠伊〜」

「ばいばーい、気をつけて帰れよ〜」

「ははっ瑠伊、須賀ちゃんみたい!」



瑠伊と別れて学校を出ると、
校門のところに本宮君が行き交う女子の視線を浴びながら立っていた。


本宮君、かっこいいもんねー。



「美月、今日は蒼と帰ってもいい?」

「いーよ。私、今日は瑠伊ママのとこに行かなきゃだから。」

「ほんと?ありがと!
美月大好き!ほんと大好き!」

「はいはい。じゃあ、ばいばい」

「ばいばーい!」



七海を本宮君に託して、2人と別れ、
駅まで歩いて、改札を抜ける。


電車を待っていると、
突然誰かにトントンと肩を叩かれた。