「いち、にい、さん…」
日課といえば日課なのだろう。
日常といえば日常なのだから。
「しい、ごう、ろく…」
真っ白な病室は、天井にある薄いシミが目立つほどの白。
「しち、はち、きゅう。」
ふむ、どうやら今日のお薬はカプセル四つに錠剤３つのようだ。
…ん？
「きゅう⁉︎」
いやいやいやさすがにこんなにお薬のんだら食べてるのとおなじでしょ⁉︎
「あーっんの、ロリコン医師め」
「よんだ⁉︎」
呼んでねぇよ。
ものすごい音を立てて病室のドアが開いた。一瞬なにかと思ったが、ロリコン医師のアキ先生だった。
「ユンちゃんまたお薬数えてるのー？、おこちゃまねぇー」
「うざいです死んでください。」
「ごふっ」
予想外の返答に先生は相当のダメージを受けたようだ。
ちなみに先生は女性だ。
私と正反対の、とても高い背にないすばでぃ。
同じ女性として羨ましい限りなのだが、なんというか、その、ちょっと変わった先生なのだ。
「ゆ、ゆんちゃん。こころにガラスがぶっ刺さったようだよ。」
ほら、窓に寄りかかり渾身の演技を披露する。
「そうですか、よかったですね。」
少しため息をついた。
「落ち込んじゃだめよ、半年後退院するんでしょ？」
「そうですね。この病気は治らないですが」
自分の小さな手を見つめた。
私の病気。
病気というか、呪いのようだ。
私の病気は…

身体が余り成長しない。