姫羅はパンを食べ終わると
嬉しそうにシールを紙に貼っていく。


「あと少しだな!」

「うん!大和よく3個も食べたね〜」

「あー、俺1人で食ったわけじゃねーし
家にたまたまあったから…」


なんで嘘ついたのかわからない。
なんていうか、こう、
スマートに喜ばせたくて…?


「嘘だ〜、買ってきてくれたんでしょ?
ありがとう!!」


姫羅はなんでもお見通しか、と
思っていると


「耳!大和はいっつも嘘つく時
耳触ってるよ〜?」


と自分の耳を指差す姫羅。


姫羅が俺の癖を知ってることが
嬉しくて、少し恥ずかしかった。