やっぱり明日、謝ろう。

そう思いながら目を閉じた。


だけど。


次の日、大学の構内ですれ違った裄は、

冷たい目であたしを見るなり、

他人のように視線を逸らした。


そんな裄の態度に、声をかけることができなくて。

なんでこうなったんだろう。

好きなのに。

好きだから‥
互いの糸がもつれて、どうにもならなくなった。

その糸をほどくことはできないのかな?

一生絡まったまま、最終的には消えてしまうのかな?