「も、もしかして、ぶつかった時に頭打った⁈ごめん!痛いよね…」


慌てる速水くんに違うよとサインをおくったんだけど


「伊織、ちょっと動かないで」


そんな速水くんのささやき声


私は魔法にかけられたみたいに動けなくなっちゃった


もしかしたら速水くんは魔法使いなのかもね


だんだん速水くんの顔が近づいてくる


どうしよう


どうしよう、心臓の音が速水くんに聞こえちゃうくらいにドキドキしてる


二人の視線が交わって



そして


そして