ちゃんと、いわなきゃダメだね。

大事な友達に隠し事はしたくない


でもごめん、文通のことは教えてあげられない


あれは秘密だって、約束してるの




「私ね、好きな人、ができたの。」


この言葉を言ったら、自分の思ってること、全部出てきた


「速水くんが、好きなの。


だから、ちゃんと自分の声で想いを伝えれるようになりたいし、可愛くなれたらなとか思うし、だから、えっと…」


湊と優里はわたしのこの告白を優しく聞いてくれていた


「少しづつでも、自分を変えていきたいな、って」


今のままじゃ、まだまだ速水くんは近いようで遠くって


だからちゃんと…


「ちゃんと、速水くんに好き、って伝えたいの」


速水くんの隣にいれる女の子になりたい


胸がきゅって苦しくなって、
すこし涙がポロポロこぼれちゃった


優里はやさしくいい香りのするハンカチで涙を拭いてくれて


湊は頭を優しく撫でてくれた


「ちゃんと教えてくれてありがとう


全力で応援するし協力するから。


伊織なら、ちゃんと伝えれるよ。」


「…うん、頑張る。ありがとぉ…。」


2人がとっても優しくって大好きで、
ありがとうがいっぱい溢れてきた


「ほら!泣いてると目ぇ腫れるよ!
変わるために、今から頑張るんでしょ?
ほら笑って〜」


湊がものすごい変顔をしてくれて、
優里のツッコミが入って


「…ぷぷ。湊、顔崩れすぎ。耐えれない…」


優里と二人でいっぱい笑った


その反応に湊は最初怒ってたけど、最後には3人でお腹痛くなるくらい笑った


そう、今から私は変わるために、大きなことを一つ、頑張ることにしている



それは…