「伊織!前見えてる⁈大丈夫か?」


そう、湊にも、あの湊にもわかる大きな変化…


「メガネ、とったんだ⁈」


そう、メガネやめてコンタクトにしてみたんだ


「そうですよー、それにちゃんと見えてるよ」


速水くん、こっちのほうが好きって
そういってくれたから


速水くんの前では、すこしでも可愛くいたいから


それに、確かにメガネをとったらちょっと世界が明るく見えるような気がした


違ったじぶんになった!みたいな…
そんな気持ちになれたんだ


少しメガネ取るの躊躇したんだけど、勇気を出せたのは、速水くんのおかげ


そしたら、集合場所に優里が遅れてやってきた
(いつも3人で集まってから学校に行ってるよ!)


「ごめんごめん、遅くなっちゃって、」

「優里が遅刻なんて珍しいね?」


いつも私と一緒に湊を待つ側なのにね


「ちょーっと最近いろいろあってね〜」


これは、誤魔化してらっしゃる。
こういうとき、優里は絶対教えてくれないんだよね…


「というか、伊織!前見えてるの?だいじょぶ?」


「なんで二人とも同じ発言なの…気付くの遅いし」


なんだなんだずーっと一緒にいる3人だもんね


わたしの、唯一声を出して話せる大事な友達


「というか、伊織なんで急にメガネとったり話せるようになりたいーって思ったの?」


「いいことだと思うし、協力するけどさ!」


わたしは、この大事な友達にちゃんとまだ理由を伝えてなかった