「伊織ー、また外見てるの?」


あ、湊と優里の登場です


「さては好きな人がいるとか〜?」



優里のいたずらっ子の顔がでてる

すごーくにやにやしてる


『そんなわけないでしょー?』



すぐ書いて答えたけれど、



実はドキッとした


頭の中に、文通の相手の存在が浮かんできたから



顔も名前も知らないくせに、なんでこんな気持ちになっちゃってるのかな、わたし


「あ、空がいる。さては〜…?」



湊もいたずらっ子の顔になった


確かにいま外には速水くんがいるけど…



『というか、湊って速水くんと友達なの?』



ナチュラルに名前呼び捨てで少し気になった



「そうだよー 部活もおんなじだし

というか、空すごいおもしろいし」


「まぁ、顔は綺麗よね

わたしのタイプじゃないけどね」



そうなのか…友達なのか



当然、湊たちには他の友達、いるもんね


『そうだったんだ、優里の情報は余計だったけど』



「何よー!いいじゃない別にー


ま、そろそろ帰りましょ


湊は部活がんばってね〜」


「はいはーい、まっかせなさい!」



今日は、優里の部活が休みだから、二人で帰るの


図書室は今日はおあずけ