すき、が浮かんだ瞬間、頭が大混乱



ともだち、そう!友達!



わたしは友達が作りたかったんだから



そうだよ、


友達が…つくりたかったの



クラスの女の子たちがまた頭の中に思い出された



それに、



『俺の友達、本読むやつがほんっとにいなくてさ、話し相手、いなかったんだよな』



とか、手紙は友達との話も書いてあった



彼の唯一の本の話し相手になれた、のはなんだか嬉しい



けど、相手には友達、たくさんいるのかな


わたしはきっと、たくさんの中のちっちゃなひとり



でもわたしは、



わたしにとってはあなたは大切な一人なの



大事な、ともだちで…


さっきの幸せ気分も全部すっ飛んじゃった


たくさんの感情がぐるぐるして、心が痛くなってきた


お返事、ちゃんと書かなくちゃ



わたしははじめて重い気分でお返事を書いた