寒い冬
繋いだ手はあったかくて安心する
学校に遅れないように
少し早めのペースで早歩き
ちらりと空くんの顔を覗くと
前髪が少し、短くなっているのに気がついた
「…あ、気付いた?
伊織と、お揃いにしてみた!
似合う?」
短い前髪を気にしていた
わたしを思って
やって、くれたのかな?
「似合って…る。すっごく!
…ちょっと、寒そうだけど」
「それは、伊織も一緒だろ?」
そう言いながら
自分の前髪を手を繋いでいない方の手で
いじりながら
繋いだ手を、ぎゅっと握った
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