「じゃあ、また明日、だね」


「うん」


…家に着いてしまった


「もうちょっと、一緒に居たかったのに



空くんが、夜空を見上げながら言った


空くんに、心の中を読まれた気がした


「…なんて、思ってくれた?」


大正解です、空くん


そんな顔してたからさぁ、と
空くんは得意そうな顔して笑ってて
なんだか悔しかった


「明日さ、朝、迎えに行くから


一緒に、学校行こうか?」


「…うん!待ってる」


約束だからな


そう言って、空くんはずっと繋いでいた手を離した


寝坊するなよ!
そういう空くんに


空くんもね!
と返した


おやすみ、と手を振る空くんに


おやすみ、と手を振り返した


背を向けて帰っていく空くんが
見えなくなるまで手をふった