どうしよう、暑くてたまらない



空くんに、可愛いなんて言われたら


どうしよう嬉しい


いつも空くんが言わなかった言葉は


実は、言われてみたい言葉だったから


切って、短くなった髪も


切りすぎた前髪も、好きになれそう


空くんを見つめた


空くんもこちらを見つめている


すごく、綺麗で、まっすぐで


つい、そらしたくなるくらい


でも、そらしたくなくて


空くんの全部を受け止めたくて


わたしは、じっと空くんを見つめた


告白を聞いて、


空くんはどう思ったの、かな


驚いた?嫌だったかな…


嬉しい、って思ってもらえてるかな


それが、1番、嬉しいな


もし、空くんへのこの想いが実らなかったとしても


自分では頑張ったし
受け入れられる、はずだよね






あれ


なんで、空くん
ずっと黙ってるんだろ


なんか、心配になる


もしかして、伝わってなかった
とか?


そして、


ふい、と今まで混じり合っていた視線がそらされた


それだけでも、わたしは
心にヒビが入ったような


そんな気持ちになる



「そ、空くん…?あの…」


つい、声をかけてしまう


でも、空くんは視線を逸らしたまま


うつむいて、こちらを見てくれなくて


結局治らなかったわたしの後ろ向きな思考が


悪い方へと、進んでいく