部活が終わった後
まっすぐ帰宅した


李亜は家にいなかった
どこ行ってるんだか


とんとんと階段を上がって
二階の自室に入る


制服のまま、ベッドにダイブした


「疲れた…」


部活で動きすぎた


疲れた頭の中に、今日の出来事を思い出す


伊織に、次会った時なんて言おう


あんなの、言い逃げに近かったし…


…頭が働かないや


寝そべった体を起き上がらせる


制服のポケットからケータイが落ちた


ケータイ…


そーだよ!ケータイ!
伊織と電話できるじゃん!


早速ケータイに登録された連絡先をいじる


…でも数分経ってから、俺は思い出した


伊織と連絡先、交換してない


一気に力が抜けた


なんでしてないんだよ、俺は…


あーあ…


またベッドに寝転がった


空回りしてる気がした