やっと…新学期…!


空くんに、応援の約束をした後
一瞬にして時が過ぎ、あっという間に冬休みになった


部活に所属していないわたしは、
用もなく学校に行くわけにもいかず…


…手紙は、重要な用な訳なんだけど


結局、冬休みが明けるまで
手紙はお預けだった


「冬休み早く終われ」の呪文を唱えながら、
夏同様に、湊にお説教を受けつつ
冬休みを過ごす


空くんに、会えないのが寂しい


でも、こんな退屈な冬休みにもいいことがあった!


クリスマスに、空くんが家まで来てくれた


それだけでも嬉しいのに、
プレゼントまでくれた


今も手首についているそれを眺める
ひまわりのちっちゃなチャームが揺れて、かわいい


好きな花を覚えていてくれたのも、嬉しい


でも、それよりも


『会いたかった』


その6文字が、すごく、すごく嬉しくて


ブレスレットを眺めるたびに、思い出して
嬉しさと恥ずかしさの入り混じった不思議な気持ちになる


「でも、お勉強やだなぁ…」


学校への通学路をひとり歩きながらポツリと呟いた


湊は、始業式から朝練でいなくて
優里にいたっては寝坊


ついつい、ひとりごと