速水 空side
「あー寒い…」
あっという間に冬休みに入った
日が落ちるのが早くなって、外は真っ暗
我が校のバスケ部は、結構強いので
冬休みなんて、部活まみれでろくに休みなんてない
疲ればかりが溜まる
でも
いつもより、頑張れる
…次の大会、かっこ悪いとこ見せられないしな
伊織が応援に来てくれるって、言ってくれたんだ
あんなに一生懸命に、真っ赤になりながら
「…負けらんないな」
俺の決意は、白い息とともに、
寒い夜の空に吸い込まれていった
俺は今、伊織の家に向かっている
なんたって、今日はクリスマスだから